インフルエンザに感染してしまうと、高熱などの辛い症状に悩まされることになりますが、辛いのは患者さん本人だけではありません。むしろ、それ以上に辛いのは同居のご家族かもしれません。何故なら、インフルエンザは感染力が非常に強いため、家族の一人が感染してしまうと、全員が共倒れしてしまう恐れがあるからです。そうならないためにも、家族の中に一人でも感染者が出たら、インフルエンザウイルスが広がる前に完治させなければなりません。最も重要なことは、感染者を他の家族から隔離することです。完治するまでは感染者には別室で寝てもらうようにし、お世話をする人も最低限の出入りをするだけに留めましょう。そして、タオルやコップなど手や口に触れるものは、家族で共用せずに一人ひとりに個別のものを用意します。特に、感染者が使用したものは熱湯で消毒するなどすると安心です。以上のようなことに気を付ければ、家族内での拡散を防げる可能性が高まります。